親知らず治療

親知らず治療

親知らずとは?
親知らず(智歯)とは、上下の顎の一番奥に生える第三大臼歯のことです。成人前後の頃に歯列の一番奥からはえてくる歯で、前歯の中切歯から数えると8番目の歯になります。上下左右で全部生えると32本の歯となります。
「親知らず」という名前の由来は、昔、この歯が生えてくる成人前後の頃には親はすでに亡くなっていることが多く、「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。
現代日本人は食生活も生活スタイルも欧米ふうに変化し、顎が小さくなっています。そのため、親知らずまで生える余地がなく、横を向いてはえてきたり、埋まってしまったりする方が半数以上です。正常にはえてきた親知らずでも、奥にあるため歯ブラシが届かず虫歯になったり、歯ぐきが腫れたりすることがあります。
こんな方におすすめ
- 親知らず周辺の歯ぐきが腫れたり、痛みを繰り返す方
- 親知らずに虫歯ができた方
- 親知らずが横向きに生えて、食べ物が詰まりやすい方
- 親知らずが前の歯を圧迫し、歯並びに影響がある方
- 親知らず周辺にエックス線写真で嚢胞(のうほう)が認められる方
- 親知らずが原因で頬が腫れたり、口が開きにくくなった経験がある方
- 体調が悪いときに親知らず周辺が腫れてくる方
当院の親知らず治療における特徴
当院では親知らずの治療において以下の特徴を大切にしています。
丁寧な検査と説明
レントゲン撮影などで親知らずの状態を詳しく検査し、患者様に現状を分かりやすく説明します。
個別対応
すべての親知らずを一律に抜くのではなく、個々の状態に応じた最適な治療計画を提案します。保存可能な場合はその選択肢も考慮します。
経験豊富な医師による処置
口腔外科で研修を積んだ院長と、当院でしっかりトレーニングを受けた歯科医師が親知らずの抜歯処置を行います。
段階的なアプローチ
初診当日には特別なケースを除き、すぐに親知らずの抜歯処置は行いません。炎症がある場合はまず消炎処置を行い、十分な説明の後に抜歯の予約を取っていただきます。
保存治療の検討
奥できちんと磨けて維持できる場合や、他の歯がダメになったときに「移植」に使える可能性がある場合は、抜歯せずに保存する選択肢も検討します。
親知らず治療のメリット
痛みや炎症の解消
智歯周囲炎による痛みや腫れが繰り返し発生することを防ぎます。
衛生状態の改善
中途半端に生えた親知らずは歯磨きが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。抜歯することで口腔内の清掃性が向上します。
前方の歯への悪影響防止
親知らずが前の歯を圧迫して歯並びを悪くしたり、歯根を吸収したりするリスクを防ぐことができます。
将来的な問題の予防
現在症状がなくても、将来的に問題が発生する可能性のある親知らずを先に処置することで、より複雑な状態になってからの治療を避けられます。
嚢胞などの病変予防
埋伏歯周囲に発生する可能性のある嚢胞などの病変を予防できます。
当院の親知らず治療の流れ

初診・検査
口腔内の診査、レントゲン撮影を行い、親知らずの状態を確認します。
診断・治療計画の説明
検査結果をもとに、親知らずの状態と最適な治療法について詳しく説明します。抜歯が必要な場合は、手術方法や術後の注意点についても説明します。
炎症がある場合の消炎処置
親知らず周辺に炎症がある場合は、まず抗菌薬や消炎鎮痛薬の投与、うがい薬などで炎症を鎮めます。
抜歯処置
局所麻酔を行い、親知らずの状態に応じた抜歯を行います。正常に生えている場合は比較的簡単に抜くことができますが、骨に埋まっている場合は、歯肉を切開したり、骨や歯を削ったりする必要があります。
術後の経過観察
抜歯後の出血や腫れ、痛みの管理について説明し、必要に応じて薬を処方します。また、術後のケア方法についても詳しく説明します。
フォローアップ
抜歯から約1週間後に再度来院していただき、傷の治り具合を確認します。
親知らずについてのご不安やご質問がございましたら、お気軽に当院へご相談ください。一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法をご提案いたします。