コラム

公開日 2025.12.25 更新日 2026.01.23

予防歯科とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

予防歯科とは、虫歯や歯周病が進行してから治療するのではなく、そもそも病気を起こさないことを目的とした口腔ケアの考え方です。
歯科医院での専門的なクリーニングと、毎日のセルフケアを組み合わせることで、トラブルの原因を早期に取り除きます。

一方で、定期的に通院する必要があることや、費用面の不安を感じる方も少なくありません。
本記事では、予防歯科の基本やメリット・デメリットを解説します。

予防歯科とは?

予防歯科とは、口内を健康に保ち、虫歯や歯周病が起こらないようにするための取り組みです。
歯科医院で受けるクリーニングや歯石除去などに加えて、毎日の歯磨きなどのセルフケアを組み合わせることで、細菌が繁殖しにくい環境を作ります。

これにより、痛みが出てから慌てて治療するのではなく、問題を起こさない状態を維持できる点が大きな特徴です。
治療後の再発防止にも有効で、長い目で見て歯の寿命を延ばす効果に期待できます。

予防歯科のメリット

予防歯科の代表的なメリットは、下記の5つです。

  • 口の状態を良好な環境に保てる
  • 口元の見た目・印象がよくなる
  • 噛む力・食事の満足度を落としにくい
  • 小さな変化の段階で異変に気づける
  • 将来の治療リスク・費用を削減しやすい

詳しく見ていきましょう。

口の状態を良好な環境に保てる

健康な口内環境を長期的に保ちやすくするために、予防歯科は効果的です。
予防歯科では、歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を定期的に取り除くことで、口内のトラブルを引き起こす原因を減らします。
虫歯や歯周病は、初期段階では自覚症状がないことが多いため、本人が気づかないうちに進行することも珍しくありません。

専門的なチェックとクリーニングを続けることで、疾患が発生しにくい状態を維持できます。

関連記事:歯石取りの頻度はどれくらい?最適な間隔や放置するリスクを解説

口元の見た目・印象がよくなる

予防歯科のケアでは、普段の歯磨きでは落としにくい着色汚れや細かい汚れをきれいに取り除けます。
歯の表面が滑らかになり、清潔感のある明るい印象を保ちやすい点が魅力です。

歯がきれいになると笑顔に自信が持てるようになり、人と話す場面でも好印象を与えられます。
口元の見た目が整うことは、心理的な面でもメリットにもつながるでしょう。

噛む力・食事の満足度を落としにくい

虫歯や歯周病で歯を失ったり、治療で削ったりすると、噛む機能が低下しやすくなります。
予防歯科で早い段階からトラブルを防ぐことで、自然な噛み心地の維持につながり、硬いものでもしっかり噛める状態を保てます。

よく噛めることは消化の助けになるだけでなく、食事の味や香りをしっかり楽しめるという点でも大きな意味があるでしょう。
健康な歯があることで、食生活の満足度向上につながります。

小さな変化の段階で異変に気づける

予防歯科では、歯科医師や歯科衛生士が定期的に歯ぐきや歯の状態をチェックします。
自覚症状がない段階でも、異常に気づきやすくなる点がメリットです。

軽度の虫歯や初期の歯周病であれば、治療の負担が小さく済み、痛みを伴わないケースも多いのが特徴です。
小さいうちに対応できれば、大がかりな処置を避けられ、歯へのダメージを最小限に抑えられるでしょう。

関連記事:歯周病の初期症状とは?見逃しやすいサインと早めの対処法を解説

将来の治療リスク・費用を削減しやすい

予防的なケアを継続すると、虫歯や歯周病の発症率が低くなるため、将来大きな治療が必要になるリスクを減らせます。
症状が進行するほど、治療にかかる費用や時間もかかりがちです。
予防を徹底しておけば、そもそも大がかりな治療に進む可能性を抑えられます。

結果として、長期的な医療費の負担を軽くし、健康な歯を保ちながら生活できるメリットがあります。

予防歯科のデメリット

予防歯科は、将来のトラブルを避けるうえで大きな効果がある一方で、注意点もいくつか存在します。

ここでは、予防歯科を検討する際に理解しておきたいデメリットを解説します。

  • 定期的な通院が必要になる
  • 費用がかかる
  • 痛み・しみる感覚が出ることがある

詳しく見ていきましょう。

定期的な通院が必要になる

予防歯科では、トラブルを早期に見つけるために定期的な受診が欠かせません。
多くの医院では1〜3ヶ月に一度の来院が推奨されており、忙しい方にとっては時間の確保が負担になる場合もあります。

また、症状がないにもかかわらず通うことに、抵抗を感じる方もいるでしょう。
しかし、継続的なチェックがあることで病気の進行を未然に防ぎ、大きな治療を避けられる可能性が高まります。

負担とメリットを踏まえて、自分に合ったペースを見つけましょう。

費用がかかる

予防歯科では、定期的なクリーニングや検査を受けるため、その都度費用が発生します。
保険が適用される処置もありますが、内容によっては自費診療になることも。
そのため、継続するほど経済的負担を感じるケースもあります。

一方で、虫歯や歯周病が進行してから治療を行う場合は、通院回数・治療時間・費用がより大きく膨らむ傾向があります。
予防歯科の費用は、将来の出費を抑える投資という側面もあるため、長期的な視点で判断すると負担感は軽減されやすいでしょう。

痛み・しみる感覚が出ることがある

歯石除去やクリーニングの際、歯ぐきが炎症を起こしていたり、知覚過敏があったりすると、施術中に痛みやしみる感覚が出ることがあります。
とくに歯石が多い場合は、器具が歯面や歯ぐきに触れる刺激を強く感じやすく、初回の施術ほど不快感が出やすいといわれています。

口内環境が整っていくにつれて痛みは軽減し、継続するほど快適にケアを受けられるようになるでしょう。
事前に不安を伝えておくことで、医院側が出力調整などの対応をしてくれる場合もあります。

予防歯科で受けられるケア内容

予防歯科では、毎日のセルフケアだけでは落としきれない汚れや、見逃しやすいトラブルを専門的にケアします。
歯科医院で受けられるおもな予防処置は、次のとおりです。

内容 詳細
スケーリング
(歯石除去)
歯ブラシで取れない歯石や汚れを専用器具で徹底除去
PMTC 歯面を専門器具で磨き上げ、バイオフィルムを除去
フッ素塗布 歯質を強くし、虫歯菌の酸に溶けにくい状態を作る
ブラッシング指導 磨き残しが出やすい場所を把握し、正しい磨き方を習得

これらのケアを定期的に受けることで口内環境が整い、虫歯・歯周病の発生リスクを大幅に抑えられます。

予防歯科の費用・頻度の目安

予防歯科にかかる費用は、処置の内容や保険適用の有無によって大きく異なります。
保険が使える歯石除去や検査であれば、数千円で受けられます。
しかし、PMTCなどの自費メニューを組み合わせる場合は、費用が上がることも。

通院の頻度は「3ヶ月に1回」が一般的な目安です。
これは、細菌量が元の状態に戻る時期に合わせてケアを行うためです。

歯周病リスクが高い方は1〜2ヶ月に一度、反対に状態が安定している方は半年に一度でも足りる場合があります。
自分に合った頻度は、歯科医師に相談して決めるのが安心です。

まとめ:デメリットを理解しつつ、自分に合った予防ケアを続けよう

予防歯科は、通院や費用がかかるといった負担がある一方で、将来の治療リスクを大幅に減らし、歯を長く健康に保つために欠かせない取り組みです。
定期的なケアによって早期発見・早期対応が可能になり、大がかりな治療を避けられるメリットもあります。

墨田区の「重井歯科医院」では、患者さまのお口の状態に合わせて、無理のないペースで続けられるケアを提供しています。
小さなお子さまからご高齢の方まで気軽に相談できる環境を整え、保険診療を中心に必要な治療とケアを行います。

「今の歯の状態を知りたい」「予防をはじめてみたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事の監修者

山中邦成院長の写真

山中 邦成

重井歯科医院 院長

《略歴》

2009年3月 明海大学歯学部卒業
2011年4月~2012年3月 明海大学病院勤務
2012年4月~2024年4月 都内歯科医院勤務
2024年5月~ 重井歯科医院開院